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アートを楽しむ 素敵なミュージアムカフェで、ひと休み 2007.4.6Fri 児島やよい
ヨーロッパやアメリカに旅行して、食事の場所に困ったとき、私は決まって美術館のカフェに行きます。特に女性のひとり旅で、美術館のカフェほど安心して、ゆっくりできるところはありません。もちろん、展覧会を鑑賞して、その心地よい疲れを癒したり、余韻に浸ったりするのに最適な場所ではあるのですが、そうでない人も外国からの旅人も受け入れてくれる、そんな懐の深さがあって、お客さんたちも和やかな雰囲気なのが嬉しいのです。
さて、日本の美術館のカフェやレストランも、最近、充実してきています。有名レストランが運営したり、美術館の閉館後も営業するところもあり、より利用しやすくなってきました。今回ご紹介する3つの美術館以外にも、素敵なミュージアムカフェがたくさんあるのですが、どこも、それぞれの美術館の特徴を反映しているのがミュージアムカフェならではの個性でしょうか。カフェをきっかけに、美術館がより身近に、親しみやすい場所になるといいですね。お気に入りの美術館とカフェ、あなたもぜひ、みつけてください。
東京都庭園美術館 神奈川県立近代美術館 葉山 ハラ ミュージアム アーク

この美術館の特徴は、なんといっても1933年に建てられた、旧朝香宮邸の建物です。当時の最先端、アール・デコ様式のデザインで、いわば建物そのものが貴重な美術品といえます。ルネ・ラリックのガラスのレリーフが施された扉をはじめ、典雅なディテールがたくさんあり、華やかなアール・デコの世界に浸れます。
そして名前の通り、建物を取り巻く広々とした庭園は緑豊かで、都心にいることを忘れるような静けさ。

その中に、
「cafe 茶洒 kanetanaka」(写真上)があります。老舗料亭、金田中がプロデュースしたカジュアルなスタイルの和食とスイーツが楽しめます。美術館の閉館後も営業し、夜はちょっと大人の雰囲気。つい、カフェを目当てに行ってしまいそうです。

鎌倉にある神奈川県立近代美術館の新館として2003年に開館した、海辺の美術館です。
葉山御用邸のすぐ近く、一色海岸に臨む絶好のロケーション。ゆったりとした展示空間で、定評あるクオリティの高い近・現代美術のコレクションと企画展が堪能できます。なにしろ、56年もの歴史がある、日本で最初にできた公立の近代美術館なのですから。

館内のレストラン&ミュージアム・ショップ「オランジュ・ブルー」(写真上)では、リッチな眺望を楽しみつつ、お茶がいただけます。地元の食材を活かしたランチも美味。
窓から見えるのは、空を切って行き交うトンビの姿、浜辺を散策する人たち、そして海…。美術鑑賞と併せて、"豊かな体験"のひとときを過ごせるでしょう。

群馬県渋川市、標高550メートルの山中に位置する伊香保グリーン牧場の一角に、東京の原美術館の別館、ハラ ミュージアム アークがあります。
東京ドーム3つ分の広大な緑の大地。そこに映えるピラミッド型の屋根、黒い板張りの外観が印象的な建物は、磯崎新の設計により1988年に建てられました。ここでは、原美術館のコレクションや企画展が観られます。緑の庭にはアンディ・ウォーホルの彫刻がゆったりと置かれ、都会の美術館で観るのとは違った、開放的な雰囲気でリラックスしてアートを楽しめます。

「カフェダール」(写真上)では、作品をイメージしたスイーツも魅力ですが、なんといっても、牧場でしぼりたての牛乳とアイスクリームが絶品!大人も子どもも大満足です。

東京都庭園美術館
URL
http://www.teien-art-museum.ne.jp/
神奈川県立近代美術館
URL http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
museum/
原美術館
URL
http://www.haramuseum.or.jp/
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児島やよい	(キュレーター、アート・コーディネーター、ライター)
Profile
慶応義塾大学卒業後、OLを経てコンテンポラリーアートの世界に。展覧会企画のほか、雑誌等にも広く寄稿。慶応義塾大学、明治学院大学非常勤講師。2004年に長男を出産、ブログ「アートママ奮戦記」連載中。
アートママ奮戦記 http://artmama.lammfromm.jp